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夏休み中はヤップ州の教育局で算数のカリキュラムに沿ったワークシートを作っています。
もうすぐ夏休みも終わりだというのに完成するめどが立っていなくてちょっと焦りを感じています。

小学2年生の算数カリキュラムを読んでいると、「ローカルマネーを理解しよう」という単元がありました。

おかね3
【ヤップ州の算数のカリキュラムです。日本でいう学習指導要領でしょうか】

ヤップのローカルマネーの代表としてはやはりストーンマネーです。
しかしカリキュラムには3つのローカルマネーが記載されており、さらにヤップ語で「Raay」「Yaer」「Baegiy」と書かれていました。

完全にお手上げだったので教育局の方に教えていただきました。
教育局にあった手作り教材とともに紹介します。

【ヤップのローカルマネー】
「Raay」-ストーンマネーのことです。
Raayの説明は「Raay is used as a gift for good future from the grandfather on the mother's side」とあります。
つまりストーンマネーは母方の祖父より未来を祝福するために贈られるものです。

ヤップ文化では、父方なのか母方なのかが重要な意味を持っており、細かく決まっています。たとえば養子をもらう場合でも母方から(うろ覚えです。すみません。)もらいます。

おかね5
【ストーンマネーに関する教育局の教材です。ポスターになっています】

おかね2
【ストーンマネーの写真です。写真のように村に並べてある場合もありますが、個人の家に一つポンと置いてあることもあります。】



「Yaer」-シェルマネー(貝のお金)のことです。
Yaerは「Yare is used for marriges from the man's side of the family to the woman's」とあります。つまり結婚するときに新郎側の家族から新婦側の家族に贈られる結納品です。

おかね6
【教育局にあるシェルマネーの教材です。】

おかね1
【シェルマネーの写真です】


「Baegiy」-ラバラバのことです。
Baegiyは「It's used for funeral as a contribution to the death's family」とあります。
つまり遺族から死者への弔いのための贈り物です。

おかね8
【私が個人的に持っているラバラバです。伝統的には白と黒のストライプです。儀式で使われるものは伝統的な色のものです】

ラバラバは離島の方の民族衣装という意識が強かったために、まさか「ローカルマネー」として紹介されているとは思いませんでした。
衣装であり、お金である。ということです。

ヤップは今はアメリカのUSドルを通貨として使用しています。
貨幣経済が浸透するずっと前には物々交換でした。魚とタロイモを交換するといったイメージです。

この物々交換と貨幣との間にあるものが、何でも交換できる価値ある「もの」であるストーンマネーやシェルマネー、そしてラバラバです。
万能の交換物とでもいうのでしょうか。

説明した使い方だけでなく、謝罪の際にもお詫びのしるしとして贈られる場合もあります。


ヤップの学校の時間割には「ヤップ文化の時間」があります。
毎週2時間以上はあり必須教科です。

伝統文化を大事にするヤップならではの教育システムでしょうが、ヤップでも家庭や地域ではなく学校で自分の文化を「勉強」するところにきています。文化の伝承は簡単ではないですね。

日本人の私にとっても耳の痛い話です。私はほとんど日本文化について知りません。
帰国したら日本文化を堪能したいと思います。

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